１度目のうつ病は、
自宅での療養と服薬で
無事に回復させることができました。

薬でうつ症状や

不安を強制的にしずめて、
嫌な環境から自分を引き離すことで、
何とかやり過ごすことができました。

食事や睡眠などの生活パターンも、
以前の通りに戻りました。

親会社への出向を解かれ、
元の会社に復帰した私は、
熱心に心配してくれた上司のためにも、
前にも増して一生懸命仕事をしようとしました。

何だかやる気がみなぎっていたのです。

通院は続けていましたが、
その私の元気な様子を見て、
先生も薬を減らしてくれました。

そして復帰の３ヶ月後には、
通院もしなくてよくなったのです。

しかし、薬をやめて
わずか３ヵ月後。

段々と仕事に行くのが
恐くなってきました。

頭もまわらなくなってきて、
うまく仕事がこなせなくなってきたのです。

数ヶ月前に長期療養を
させてもらったばかりなのに、
また調子が悪くなってきたとは
会社にはどうしても言い出せませんでした。

隠さなければならないという気持ち。
何とか調子を戻さなければという焦り。
でもまったく仕事がこなせない現実。

どんどんと恐怖心が強くなっていきました。

同僚も心配してくれていたのですが、
「とても、しんどい･･･」
としか言えませんでした。

ついにはまたしても
朝起きられなくなり、
電話もかけられずに
無断で欠勤をしてしまいました。

会社側は親会社への出向時の
責任を感じてくださっていたようです。

最大限の配慮をしてもらい、
「来られる時に来ればいいから」
と通常勤務の延長として

あつかっていただき、
通院と療養を優先させてくださいました。

私は今までと違う方法で
自分の改善に取り組まないと、
何回でもうつ病になってしまうと気づきました。

そして、今回は、
心理カウンセリングも受けてみようと
決心したのです。