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うつのままプレゼンテーションする方法

うつのまんま仕事をこなす技術

うつ病を抱えたまま働く人のための仕事術を、1日1個身につけられるワークブック。


Day19.うつのままプレゼンテーションする方法

~うつのままプレゼンテーションする方法~
 
どうにかこうにか出席した会議。

前回ご紹介したように、
発言を求められるだけならまだしも。

自らプレゼンテーションを
おこなわなければならない時があります。

これは、かなりしんどいですよね・・・。

何とかして、うつ病にもかかわらず
情熱的なプレゼンテーションをおこなって、
相手に耳を傾けてもらえる方法はないでしょうか。

うん。

もしかしたら、無いのかもしれません(笑)

でも、情熱的な
プレゼンテーションは無理でも
失意に満ちたプレゼンテーション
おこなうことができるかもしれません。

確かに、人は情熱的な訴えに
真剣に耳を傾けてくれます。

でも、同じくらい真剣に
耳を傾けてもらえる訴えがありますよね。

それは、強い悲しみ、嘆きです。

あなたのそのうつ病でツラい表情は、
あなたが真剣さを訴えるには最適。

強い悲しみや、嘆きを演出してくれます。

なぜあなたの企画を
今実行する必要があるのか。

なぜあなたの部署が
これだけの予算を必要とするのか。

ポジティブな視点からではなく、
徹底的にネガティブな視点から
プレゼンテーションするのです。

今、社会がどんなにひどい状況なのか。
どれほどの人が苦しんでいるのか。
自分の部署がどれほど予算を抑えているのか。
どれほどの部下がツラい思いをこらえているのか。

失意に満ちた表情で、訴えかけるのです。

嘘をつくわけではないですし、
表情も演技ではないので、
かなりの説得力をもって
プレゼンテーションをおこなえます。

うつ病で、せっかく悪いことばっかり
目についてしまうのですから、
この時ばかりは徹底的に
ネガティブな面に目を向けましょう。

どれほどあなたの
企画や予算が重要なのかを
失意に満ちた表情で訴えかけましょう。

企画や予算が通るかどうかは、
もちろん内容次第になってしまいますが、
あなたが真剣に提案していることだけは、
しっかりと伝わるはずです。

失意のプレゼンテーション。

うつ病でツラい時は、
この技術で会議を乗り切っていきましょう。
 
●アクションプラン
・企画や予算をたてた理由を、ネガティブな視点から見直してみる。

・会議中は、失意に満ちた表情で、提案の必要性を訴えてみる。
 
<うつのまんま仕事をこなす技術>
 Day20.
『失意のプレゼンテーションをする
 
  
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>