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なかなか電車に乗れない時には?

うつのまんま仕事をこなす技術

うつ病を抱えたまま働く人のための仕事術を、1日1個身につけられるワークブック。


Day25.なかなか電車に乗れない時には?

~なかなか電車に乗れない時には?~
 
何とか会社の外に出ることに成功したあなた。

次に待ち構えているのは、
電車に乗るという難関です。

うつ病の時は、
電車に乗るのが本当に苦痛ですよね。

あの閉鎖された空間、
その中に知らない人がたくさんいる状況。

私も、思いおこしただけで、
身震いしていました。

ましてや、乗ってしまったら最後、
お会いする相手のいるところまで、
自動的に運ばれてしまうのです。

その間に電車の中で
味わう気持ちを考えると
とてもではないですが、
なかなか電車に乗れないのは当然かもしれませんよね。

ホームのベンチに座ったまま、
一本また一本と、電車をやりすごしてしまいます。

そこで、電車に乗るためのハードルを
出来るだけ下げる技術を実践しましょう。

いったん、逆方向の電車に乗るのです。

いきなり行き先通りの
電車に乗るのではなく、
一段ステップを設けて、
まず逆方向の電車に乗ってみるのです。

不思議なもので、
これだと意外とすんなり
電車に乗り込むことができるはずです。

何なら、行き先から離れていく分、
少し心が楽になるかもしれません。

電車に乗るハードルを下げつつ、
車内の雰囲気にも自分を慣らすことができます。

そして、次の駅でおりたら、
反対のホームから
行き先通りの電車に乗り込みましょう。

いきなり乗り込むよりも、
だいぶスムーズに乗り込めるはずです。

心も体もだいぶ慣れていて、
車内でも気持ちを穏かに保つことができます。

気をつけなければならないのは、
反対方向の電車に乗ったまま、
眠ってしまわないことです(笑)

また、乗り換えずにそのまま
どこかに行ってしまわないように
そこはグッとこらえましょう。
 
●アクションプラン
・時刻表であらかじめ反対方向の発車時刻と、手前駅の発車時刻を調べておく

・それに合わせて早めに会社を出る

・駅に着いたら、反対方向の電車に乗る

・手前駅(行き先に対して)に着いたら、行き先通りの電車に乗り換える
 
 <うつのまんま仕事をこなす技術>
 Day25.
『一旦、逆向きの電車に乗る
 
  
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>