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相手の前で緊張してしまった時には?

うつのまんま仕事をこなす技術

うつ病を抱えたまま働く人のための仕事術を、1日1個身につけられるワークブック。


Day27.相手の前で緊張してしまった時には?

~相手の前で緊張してしまった時には?~
 
あの手この手を使って。
お会いする相手と無事打ち合わせを開始。

本当に、お疲れ様です。

でも。

そう、実は、
本番はこれからですね(笑)

はやりうつ病の時は、
実際に人を目の前にしてしまうと、
緊張してしまいますよね。

うまく説明できるだろうか。

冷や汗を大量に
かいてしまわないだろうか。

症状を隠そうとして
挙動不審にならないだろうか。

そして何より。

最後まで、打合せを無事に
終えられるだろうか・・・。

考えれば考えるほど、
緊張が増していきます。

とにかく自分が

『ちゃんとできるかどうか』

ということばかり気になってしまいます。

これでは緊張してしまって
当然ですよね。

こんな時に、私は
ちゃんとできなくても仕方がない、
と思える心の余裕が持てたらいいですよね。

そこで、こう考えるようにしてください。

『私はフランス人だ。』

もちろん、フランス人が
ちゃんとしていないということでは
ありません。念のため。

つまり、
話し方がたどたどしかったり、
言葉が詰ったりなど、
相手から見て何だか珍しい挙動を
とったとしても当然なのだ、
と思える人物に成りきるということです。

当然、成りきるためには、
普段からある程度
イメージしておくことが必要です。

あなたはフランスの
どこ地方の出身なのか。

何の理由があって
今日本に出張に来ているのか。

こんな程度でかまわないので、
イメージしてみましょう。

そして、イメージにあった
フランス人の写真を見つけて、
外出中はそれが自分の顔だと
イメージしておきましょう。

よく、緊張を解く方法として
相手をキャベツだと思えとか、
ニンジンだと思えという方法が
ありますよね。

これでうまく行く時は、
もちろん良いと思います。

でも、相手が実際に
目の前にいるのに、
キャベツやニンジンのイメージを
重ねるのはしんどい時があります。

うつ病の時は、特にそうでしょう。

でも『私はフランス人だ』と
イメージするのであれば、
意外とスムーズにできるはずです。

なぜなら。

あなたの顔はあなたには
絶対に見えないからです。

もちろんイメージするのは、
ブラジル人でも、
オーストラリア人でもかまいません。

自分が思い込みやすい人物像を
自分に当てはめてみてください。

うまくイメージすることができれば、
緊張がとけていくのが感じられると思います。

打ち合わせ中に
失敗をしてしまっても、
 
「まあ、仕方ない」
 
と自分を許してあげられるでしょう。

それどころか、

「いやぁ、異国の地でよくやったな」
 
と自分を褒めてあげることすらできるでしょう。
 
●アクションプラン
・自分をどこの国、どの地方の出身にするかイメージする。

・その場所のことを少し調べてみる。

・その人物にあった写真を見つける。

・自分はその人物だとイメージする。

・相手の前で緊張しそうになったら「私は○○人だ」、
 「私は○○国○○地方出身の人間だ」とイメージしながら打合せをする。

・終わったら異国で頑張る自分を褒めてあげる。
 
 <うつのまんま仕事をこなす技術>
 Day27.
『私はフランス人だ
 
  
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>