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NOと言えない人のための対処法

うつのまんま仕事をこなす技術

うつ病を抱えたまま働く人のための仕事術を、1日1個身につけられるワークブック。


Day36.NOと言えない人のための対処法

~NOと言えない人のための対処法~
 
人から頼まれるとイヤとは言えない、
というよくあるお話をしている訳ではありません。
 
もちろん、
イヤとは言えない癖があるのなら、
それを直すのが先決ですよね。

でもここでお話するのは、
確実に自分が担当の仕事でも
「Yes」と答えないようにしてくださいというお話です。

かといって「No」と断るのもご遠慮ください。
 
だって、自分が担当の仕事なのだから
「No」って言ったら感じわる~い人になってしまいますよね。

では、何と答えるか。

人に仕事を頼まれたら、
 
「あ、わかりました、スケジュールを確認して返事をしますね」

と答えてください。
 
「返事をしますね」と曖昧にしておくのが大切です。
 
何の返事をするか言ってない訳ですから、
いかようにも返事ができます。

もう、これを定型文として覚えちゃいましょう。

あなたもご経験があると思いますが、
人に仕事を頼んだ時に
「う~ん」と考えこまれたり、
ヘキエキした顔をされると気分がよくないですよね。

これでは、
今後のコミュニケーションに
影響が出て心労の原因となるかもしれません。
 
やめておきましょう。

かといってその場で素直に
「やります」と言えば、
その後も簡単に仕事が割り振られて
あなたのスケジュールを圧迫する可能性があります。

そのわりには、
簡単に引き受けるので
相手もありがたみを感じてくれません(苦笑)

ましてや、仕事の時間短縮のために、
頼まれたその場で律儀に
〆切日まで設定してしまえば、
どうしたってその〆切りを
守ってもらえるのが当然と相手は思ってしまいます。
 
これも避けたいところです。

一番いいのは保留することです。
それももったいぶらずに、気持ちよく。

「あ、わかりました、スケジュールを確認して返事をしますね」
 
このまんまマルマル覚えちゃってください。

こうすることで、
あなたが忙しいのだということがちゃんと伝わります。
 
決してイヤがっていないことも伝わります。

引き受ける際には
相手も恩義を感じてくれますし、
〆切りに余裕も持たせてくれます。
 
万一断るとしても
原因はあなたの気分ではなく、
スケジュールの都合なのだと伝わります。

だから人に仕事を頼まれたら「気持ちよく保留」しましょう。
 
●アクションプラン
・「あ、わかりました、スケジュールを確認して返事をしますね」と付箋に書いて、目立たないように貼っておく。

・仕事を頼まれたら、それを爽やかに読み上げる。

・実際にスケジュールを確認して返事をする。
 
<うつのまんま仕事をこなす技術>
 Day36.
『気持ちよく保留する
 
  
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>