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うつで、うなずくのも大変な時には?

うつをやり過ごす50の方法

うつ病歴10年以上の人が書いた、ツラいうつをやり過ごすリアルな知恵


28.うつで、うなずくのも大変な時には?

~うつで、うなずくのも大変な時には?~
 
「うつ発作」の時に、
人と話をするのは本当につらいものです。

あなたもご経験あると思いますが、
うなずくだけでも大作業に感じられますよね。

そこでご提案なのですが、
いっそのこと「うなずかない」ことに
徹してみてはいかがでしょうか?

「うなずかない」ゲームをするのです。

これには3つのメリットがあります。

まず一つ目のメリットをご説明しますね。

うなずきそうに
なることをこらえるのは、
無意識にはできませんよね。

相手の話に思わず
うなずかないように意識することで
「うつ発作」から意識を
ずらすことができるというメリットが生まれるのです。

二つ目のメリットは、
労力を軽くできることです。

うなずくだけでも大変な状況です。
それをやらなくて良いのですから、
いくぶん楽になりますよね。
 
三つ目のメリットは、
心に余裕が生まれてくることです。

「不自由な感覚」
「追いつめられた感覚」から
のがれることができます。

私たちは、
うなずきを重ねていくことによって、
相手の話を肯定する「暗示」にかかっていきます。

つまり相手に動かされているという
不自由な感覚になっていってしまうわけです。

人間は、不自由な感覚をおぼえると、
不安や恐怖などの
追いつめられる感覚が強くなってしまいます。

当然、うつ病には大敵です。
避けたいところですよね。

逆に、うなずかないでいることは、
自分の意思で行動しているので
「自由な感覚」
「何とでも出来る感覚」が強まり、
心に余裕が生まれてくるようなのです。

まったくうなずかないのは難しいけど、
出来るだけうなずかないように
自分で自分をコントロールする。

相手の方には少し申し訳ないのですが、
こうすることで
3つのメリットを得られて、
「うつ発作」をやり過ごすことができるのです。
 
<うつをやり過ごす50の方法>
 その28
『うなずかないゲームをする
 


◆実践のコツ
あくまでもゲームです。
心の負担にならないよう「何回成功した」などポイントを数えながらやってみましょう。
まったくうなずかないのは難しいので無理せずに。

◆使えるシチュエーション
人との会話がつらい時 / 人から長時間の説明を受けている時 / など

◆適用しやすいうつパターン
疲労 / 恐怖 / 憂鬱 / 悲しみ / 怒り / 虚しさ /
 
 
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>