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人と話すと不安になる時には?

うつをやり過ごす50の方法

うつ病歴10年以上の人が書いた、ツラいうつをやり過ごすリアルな知恵


30.人と話すと不安になる時には?

~人と話すと不安になる時には?~
 
私たち人間は不安になると
多くを語るようになります。

特にうつ病の時に人と接すると、
まったくしゃべることができないか、
延々としゃべってしまうかの
どちらかにかたよる傾向があるのです。

不安だから、少しの間でも許せずに、
気まずくなってしまい、どんどんしゃべってしまう。

人間は、行動することによって、
その行動の動機を
どんどん強めてしまうので、
しゃべればしゃべるほど不安になっていくわけです。

うつ病でなくとも、
こういった経験を持つ人は多いのではないでしょうか。

あなたも、会話の中の「間」(ま)が
苦手なタイプでしょうか?

私はものすごく苦手て、
とにかく間が生まれないように話をしてしまいます。

何人もの人で話をしている時でも
間が生まれてしまうと
誰か他の人が話すのを待てずに、
ああでもない、こうでもないと話し出してしまいます。

当然、うつ発作の時に
これをやってしまうと、
とてつもなく疲れてしまい、
人と話をすることが本当に苦痛に感じてしまいます。

その苦痛を避けるために実践したのが、

徹底的に「しゃべらない」

という手法です。

シンプル・・・といいうか、そのままですね。
 
読んで字のごとく、

「どこまでしゃべらないでいられるか?」

というゲームをこなうのです。

間が生まれた時にしゃべるというのは、
「不安を消したい」という “欲求” です。

でも本当に
しゃべらなくてはいけないという
“必要” にせまられた時しかしゃべらないようにする。

つまり、“欲求”ではなくて
“必要” を動機としてしゃべるということです。

いざやってみると、
自分がいかに不安を消したいという
“欲求” でしゃべっているのかということに、
とても驚かされます。

さらに、
しゃべることが “必要” な場面なんて、
ほとんどないことにも驚かされてしまいます。

だいたいの場合、
二言三言の返事と感想くらいを述べれば
会話が成り立ってしまうことに気づかされると思います。

そして、会話が終わった後にくる
「爽快感」がたまりません。

不安が消えるからでしょうか。

とてもいい気分で会話を終えることができます。

相手も別に怒ったりはしません。

ぜひあなたも、

徹底的に「しゃべらない」ゲーム

を実践してみてくださいね。

あ、28で紹介した
「うなずかない」ゲームと一緒にやると、
まったく無反応な状態になってしまいます(笑)

相手に不愉快な思いをさせたり、
怒られてうつ発作が悪化してしまうかもしれません。

一緒にやるのはやめておきましょうね。
 
<うつをやり過ごす50の方法>
 その30
『徹底的にしゃべらない
 


◆実践のコツ
自本当に “必要” と感じた時だけ、しゃべるようにしましょう。
こらえる時は大変かもしれませんが、
その後にくる爽快感に意識を向けるといいと思います。

◆使えるシチュエーション
人との会話全般

◆適用しやすいうつパターン
恐怖 / 憂鬱 / 悲しみ / 虚しさ / 疲労 /
 
 
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>