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子供をわずらわしく感じる時には?

うつをやり過ごす50の方法

うつ病歴10年以上の人が書いた、ツラいうつをやり過ごすリアルな知恵


36.子供をわずらわしく感じる時には?

~子供をわずらわしく感じる時には?~
 
職場で仕事をこなしている最中に、
うつ発作にみまわれることは、
言葉で言い表せないほどの苦痛ですよね。

そして、育児、
つまり子供と接している最中に、
うつ発作にみまわれることも、
耐え難いほどの苦しみがともないます。

身体や心の苦痛もさることながら、
一番の苦痛は、

『葛藤』

ではないでしょうか。

私も、日々この葛藤に
苦しんできました。

子供に優しく接してあげたい。
でもつらい。

育児でやってあげたいことがたくさんある。
でもつらい。

うつで子供にあたるのだけは絶対にさけたい。
でもつらい。

そんな葛藤をよそに、
子供は無邪気に要求をせまってくる。

どんなに頑張っても、、
苦悶の表情で子供と接してしまう。

子供をわずらわしく感じてくる。

さらには、口調も荒くなり、
ひどい態度をとってしまう・・・。

あなたも、
こんな『葛藤』を抱えていらっしゃるでしょうか?

愛する我が子を、
わずらわしく思ってしまう。

そして、そんな自分を
責めてしまうという『葛藤』を。

そんな『葛藤』にみまわれて
苦しくなったら。

こうつぶやいてみてください。

「今日も会えたね」と。

自分にとって子供が
どんなに大切なのか言い聞かせても、
だから優しく接しなければと
言い聞かせても、
うつ発作は鎮まってくれませんよね。

葛藤が深まるだけです。

それは、優しくできていない自分に、
意識が向いてしまっているからではないでしょうか。
 
あなたの目の前には、
もっと意識を向けるにふさわしい

『奇跡』

が起きていますよね。

そう、あなたの子供が
今、こうして目の前にいてくれるという
何物にもかえられない特別な『奇跡』が。

そこに意識を向けてみませんか。

その『奇跡』を
もっともっと実感できるように、
先ほどの言葉をつぶやいてみてください。

「今日も、会えたね」と。

今日は、無事に会えた。
でも、明日また会えるとは限りませんよね。

この言葉を、
いつか言えなくなる日がくる。

どちらか一人がこの世を去った時、
言いたくても言えなくなる日が、
いつか必ずくるのです。

だから、目の前に子供がいて
あなたと接してくれている今が、
どれだけ貴重な瞬間なのか・・・。

その大切な『奇跡』に、
自然と意識を向けられる言葉。

それが、「今日も、会えたね」なんです。

私も、毎日唱えています。

日々唱えれば、唱えるほど、
目の前でおきている『奇跡』が
どれほど得がたい機会なのか、
意識を向けずにはいられなくなってくると思います。
 
<うつをやり過ごす50の方法>
 その36
『今日も会えたね
 


◆実践のコツ
一度だけではなく、毎日繰り返すことで『奇跡』を意識する力が強くなっていきます。
相手に聴かせる必要はありません。
日々、最初に顔を合わせた時に、小さな声で唱えてみるのがオススメです。

◆使えるシチュエーション
子供をわずらわしく感じる時 / 育児に疲れた時 など

◆適用しやすいうつパターン
憂鬱 / 怒り / 恐怖 / 悲しみ / 虚しさ / 疲労 /
 
 
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>