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焦りのスパイラルを止める

うつをやり過ごす50の方法

うつ病歴10年以上の人が書いた、ツラいうつをやり過ごすリアルな知恵


特徴3:焦りのスパイラルを止める

~焦りのスパイラルを止める~
 
うつ発作で、よくあるパターンが、

「焦りのスパイラル」

です。

「焦りのスパイラル」とは、
例えばこんな状態です。

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「うつ発作」におそわれる

何とか解消しようとする

解消できずに焦る

さらに解消しようとする

やはり解消できずに焦る

ますます「うつ発作」がひどくなる
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私たちは、
うつ発作におそわれた時、
 
「あれ、何か様子がおかしいな・・・」
 
と気がつきます。

体がこわばり、息苦しくなって、
体が緊張してくることもありますよね。

そこで、深呼吸をしてみたり
自分をはげましてツラさを追い出そうとします。

それでもリラックスできず、
デスクトップに飾った
大切なペットの写真を見たり、
週末の楽しみな予定を思い浮かべます。

しかし、ツラさは解消されるどころか
どんどん悪化していき、
焦り始めてしまいますよね。
 
リラックスできない自分に焦り、
ますます緊張したり、
どんどん後ろ向きになっていくのが関の山です。

この「焦りのスパイラル」は、
一度スタートしてしまったら
無意識かつ流れるように進行します。
 
だから、気がついた時には
すでに手遅れになっている場合が
ほとんどなのです。
 
これは、私たちのような
「うつ発作もち」なら、
誰しも一度は経験しているのではないでしょうか。

そこで、「焦りのスパイラル」に
知らず知らずのうちにハマる前に
気がつけるように対処する。

それも「50の方法」の大きな役目の一つです。

そのためには、
とにかく今進めている作業を
止める必要があります。
 
うつ発作におそわれた時、
何がツラいかと言われれば。

うつ発作そのものもツラいですが、
一番しんどいのは、

そのツラい症状を抱えたまま
仕事や作業をこなさなければ
ならないことがツラいのではないでしょうか?

だから、まずは作業や考え事を中止する。

その上で、意識の対象を少しズラす。

でも、「中止しろ」と言われて
ハイそうですかとなかなかできないですよね。

そこで、的確に中止するための手法が、
「50の方法」という訳なんです。
 
 
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>