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リラックスし過ぎない

うつをやり過ごす50の方法

うつ病歴10年以上の人が書いた、ツラいうつをやり過ごすリアルな知恵


特徴5:リラックスし過ぎない

~リラックスし過ぎない~
 
繰り返しになりますが、
「うつ発作」は、
いつどこで私たちに
おそいかかってくるかわかりませんよね。

そんな時に、ゆったり静かな場所で
落ち着いておこなうような手法は、
なかなか実生活の中に取り込むことが難しいですよね。

ましてや、
相手は対処に緊急を要する「うつ発作」です。

そこで、「50の方法」は
できる限りその場でできることにも重点をおいています。

通勤・通学の電車の中、
得意先に向かって歩いている途中、
デスクでの作業中、
お風呂掃除の最中、
場所を選ばない相手に、
場所を選ばず対抗できるように考えてあります。

実は、その場でできることに
重点をおいているのは、
もう一つ理由があるんです。

それは、
リラックスしすぎることを防ぐためです。
 
例えば仕事中にデスクで「うつ発作」におそわれた時。

トイレ休憩でトイレの個室に緊急避難したとします。

トイレの個室はプライベート空間。

誰にも邪魔されず、
誰もこの中までは押しかけてはきません。

気は緩み、「うつ発作」の症状も少しはやわらぎます。

しかし、その状態で
リラックスし過ぎてしまったために。

自分のデスクにいた状態との
ギャップを激しく感じてしまい、
自分のデスクに戻るのが恐ろしくなってしまう。

あなたも、ご経験がありますでしょうか?

トイレとデスクの間に、
まるで雪山のクレバスのような
大きな大きなへだたりができてしまう、
あの感覚です。

そのあとの仕事を処理するために
地獄を見てしまうのは言うまでもありません。

だから、「うつ発作」に対抗するためには。

どこかへ避難して、
おこなう手法は最終手段にとっておきましょう。

その場ですぐに使える手法で
その場にいながらにして
「うつ発作」をやり過ごすことが優先なのです。

50の方法が、
出来る限りその場でできることに
こだわっているのは、そのためなんです。


<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>