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朝、寒くて布団から出られない時には?

うつをやり過ごす50の方法

うつ病歴10年以上の人が書いた、ツラいうつをやり過ごすリアルな知恵


5.朝、寒くて布団から出られない時には?

~朝、寒くて布団から出られない時には?~
 
寒い朝は、「うつ発作」に関係なく、
布団からなかなか出られないものですよね。

日常生活の中で、
布団から出るという行動ほど、
意思よりも気温に左右される行動は
他にないのではないでしょうか。

特に「うつ発作」持ちの
私たちにとっては、
ちょっとした寒さでさえ、
心をくじく“憎き敵”となってしまいます・・・。

そこで、朝は「暑い」から始めましょう。

いくら指を
「シャキ~ン」と立てられても、
布団から出られないのであれば
意味がありませんよね。

そして「温かい」くらいでは、
「うつ発作」に対抗できません。

朝は「暑い」状況を作り、
布団から脱出しましょう。

寝る前に、枕元に下記のものを用意してください。

・手袋
・マフラー
・靴下
・ブルゾン、またはタートルネックの衣類

目が覚めて、
「指シャキ~ン」などで腕くらいが
動くようになったところで、
これらを布団の中で着てください。

さらに、布団の中に深く潜りこみましょう。

布団の中でモゾモゾと
体を動かし厚着をする。
 
さらに布団の中に潜り込むことで、
「温かい」を通り越して、
だんだん「暑く」なってきます。

そうです。

気が付けば、布団から出たくなっています。
 
ポイントは、
「暑い」と思えるように工夫することです。

かといって、エアコンなどで
電力の無駄遣いをするのは避けたいところ。

湯たんぽが使えるといいのですが、
一度布団の外に出なくてはならないので、
これも残念ながら使えません。

そこで、布団の中で厚着をして、
さらに布団の奥に潜り込むわけです。

服を着るというのは
意外と全身を使うものなので、
布団の中でそれをおこなうのは、
なかなか大変な作業です。

それだけで体も温まってきますし、
集中もせざるを得ません。

寒い地域にお住まいの方は、
すでにこのような方法を
取られている方も多いかと思います。

ただ、「うつ発作」をお持ちのあなたは、
寒い時期だけでなく、
真夏を除くほとんどの時期に
この備えをしておくことをオススメします。

「うつ発作」の時は、
訳もなく背筋が寒い朝なんていうのもありますよね。

以前この方法を教えた人は
枕元に衣服ではなく毛布を
用意するようになった人がいました。

その人は、目が覚めたら、
布団の中で器用に
その毛布にくるまり、
暑くなったらそのまま転がり出てくるのです(笑)

あなたも、朝を「暑く」する工夫、
始めてみませんか。

意思や行動の工夫だけでなく、
起き上がりやすい環境づくりも大切ですものね。

あ、「怒り」のうつパターンの時には、
この方法は避けた方がいいかもしれません。

うまく服を着られなくて、
イライラすることもありますので・・・。
 
<うつをやり過ごす50の方法>
 その5
『朝、“暑い” から始める』
 


◆実践のコツ
衣類を装着した時に感じるジワっとした温かさを丁寧に実感しながら進めてみましょう。
くれぐれも「全部着なければ!」と気負わないでください。暑くなれればいいのですから。

◆使えるシチュエーション
朝、ベッドの中 /

◆適用しやすいうつパターン
憂鬱 /疲労 /悲しみ /虚しさ
 
 
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>