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休日の朝、起きられない時には?

うつをやり過ごす50の方法

うつ病歴10年以上の人が書いた、ツラいうつをやり過ごすリアルな知恵


9.休日の朝、起きられない時には?

~休日の朝、起きられない時には?~
 
あなたは、休日をゆっくりと
安らかに過ごせていますでしょうか?

せっかくの休日なのに、朝起きられない。
 
朝から「うつ発作」でつらい、
なんて苦しい思いをされてませんでしょうか。

もし休日の朝、
なかなか起きられなかったら、
この行動を休日最初の予定に入れてみてください。

「気を抜いている写真を探し出す」
という行動です。

真面目なあなたは、
せっかくの休日だからと、
お洗濯やお掃除、家族サービスや
恋人サービスをしようと考えていたかもしれません。

でも、うつ発作の時には、
それらの行動も重労働に感じてしまいますよね。

布団から出られなくなってしまうのも、
当然だと思います。

そこで、まずは予定を変更して、
自分の心を安らかにする行動を
最優先してみませんか。

そのための行動が、
「気を抜いている写真を探し出す」
なんです。

過去のアルバムや、
ハードディスクに撮りだめした、
自分の写真の中から、
出来るだけ自分が
気を抜いている写真を探し出しましょう。

探し出したら、
ボーッっとそれをながめてみましょう。

自分にも、こんなに気を抜いて
安らいでいる瞬間があったのだなぁと
心がやわらかくなってくると思います。
 
人間は、
客観的に自分をながめることで、
冷静になれるそうです。

そして、
相手と同じ動きや表情をすると、
相手との間に共感が生まれます。

この場合の相手とは
「自分」のことなので、
その共感の度合いも大きくなります。

そうやって少しでも
うつ発作から意識をそらし
自分を客観的にながめることで、
少しずつエネルギーが出てくるのです。

常に同じ写真にするよりも、
毎回探す方が手間はかかりますが
表情をじっくりみて共感しやすいように思います。

だから、「気を抜いている写真を探し出す」。

休日の朝、寝起きが悪く、
つらいなと思ったら、
ぜひ一度試してみてください。
 
<うつをやり過ごす50の方法>
 その9
『気を抜いている写真を探す』
 


◆実践のコツ
同じ写真ではなく、毎回違う写真を探す方が、
表情に見入りますし新鮮な感覚も味わえます。
休日前夜に写真の束を枕元に置いておくのもオススメです。

◆使えるシチュエーション
休日の朝、ベッドの上で / 休日の気分が乗らない時 / 

◆適用しやすいうつパターン
恐怖 / 怒り / 悲しみ / 虚しさ / 疲労 / 憂鬱 /
 
 
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>