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休み明けの朝、会社が怖い時には?

うつをやり過ごす50の方法

うつ病歴10年以上の人が書いた、ツラいうつをやり過ごすリアルな知恵


10.休み明けの朝、会社が怖い時には?

~休み明けの朝、会社が怖い時には?~
 
休み明けの朝は、
ほとんどの人が、憂鬱なのではないでしょうか。

そこに「うつ発作」まで加わったら、
会社や仕事が怖くなって当然だと思います。

会社は、どうしても
資本主義のルールで動いています。

色々な建て前はあるものの、
基本的には「上へ上へ」「前へ前へ」の
精神で動いているわけです。

丸い心も、少しは四角くしなければ
適応できません。

どんなにあなたが休日に、

「気を抜いている写真を探し出す」

などの手法で何とか心を丸くしていても。

また四角い心に戻すことを
強要されるような怖さがあるかもしれません。

とはいえ、もちろん丸い心のまま
会社で仕事をしている人もたくさんいます。

ただ、うつ発作もちの私たちにとっては、
なかなか難しいというですよね。

そこで、休日に丸くなった心を、
休み明けに少しでも丸いまま保つための
オマジナイをご紹介しますね。

それは、

「下へ下へ」
「後ろへ後ろへ」。

そう、単純に真逆なことを言うだけです。

休み明けに、

「ちゃんと上へ上へ、前へ前へで仕事ができるだろうか」

と怖がるということは、
資本主義が決めたルールに
自らまたハマり直すということです。

丸くなった自分の心を、
また四角い型に自分からギュ~っと
ハメこんでしまうようなものではないでしょうか。
 
自分で自分の心を苦しめてしまっては、
かわいそうですよね。

あなたも、できるだけ丸い心のまま、
会社に行き、仕事をしたいと思います。

だから、休み明けの朝には、

「下へ下へ」
「後ろへ後ろへ」。

自ら資本主義のルールに
ピチッとハマろうとする心に
ストップをかけましょう。

自ら四角くなろうとする心に
ストップをかけるのです。

自ら四角くなろうとしなくても、
資本主義のルールは強力ですから、
放っておいても四角くなっていきますよね。

丸いままでいよう、
と思っているくらいで
ちょうどいいのではないでしょうか。

あなたには、
うつ発作との折りあいを
つけながら暮らすという、
あなたの人生のルールがあるはずです。

もちろん、
それだけを押し通す訳にはいきませんが、
資本主義のルールにガッチガチにハマる
必要もないですよね。

その調和をはかるために、
休み明けには

「下へ下へ」
「後ろへ後ろへ」

とつぶやくくらいで、
ちょうどいいのです。
 
<うつをやり過ごす50の方法>
 その10
『下へ下へ、後ろへ後ろへ』
 


◆実践のコツ
地に足をつけて、地面に根を張り、それが広がっていくように、
ゆっくりゆっくりとなえてみましょう。
息を吐きながら、肩の力を抜くと、より心が落ち着くと思います。

◆使えるシチュエーション
休み明けの朝、ベッドの上で / 休み明けの出社準備中 / 休み明けの通勤中 / 

◆適用しやすいうつパターン
恐怖 / 怒り / 悲しみ / 虚しさ / 疲労 / 憂鬱 /
 
 
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>