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不愉快な気持ちの対処法とは?

うつをやり過ごす50の方法

うつ病歴10年以上の人が書いた、ツラいうつをやり過ごすリアルな知恵


24.不愉快な気持ちの対処法とは?

~不愉快な気持ちの対処法とは?~
 
心が不愉快な気持ちに満たされてしまった時は、
 
「快と不快を仕分けする」

という対処法をとりましょう。

あなたは「うつ発作」に襲われた時、
自分を落ち着かせようとして、
どんどん焦ってしまうことはありませんか?

落ち着かせようとすればするほど、
「うつ発作」の症状に
意識が向いてしまい、
なかなか抜け出すことができませんよね。

こんな時は、
自分の内側からちょっと目を離し、
外側にあるものに目を向けましょう。

今目の前には何がありますか?

スマホ、
パソコンのモニター、
書類、
前の席に座っている同僚、
デスクの上の書類・・・、

一つ一つをカメラのフレームに入れて
シャッターを押すように見ていきましょう。

そして、シャッターを押す瞬間に、
目に映っているものに対して自分が

「快」と思っているか?
「不快」と思っているか?

を仕分けしていきましょう。

ただ単純に、タンタンと、
「快」「不快」「快」「不快」と
仕分けしていってください。
 
私たちは一旦「うつ発作」に襲われ、
不愉快な気持ちに満たされてしまうと、
自分の内側にしか意識が向かなくなってしまいますよね。

その対処法としてまずは、
自分の目の前にあるものに
視点を向けて、
意識を外側へとずらします。

内側の不愉快な気持ちから、
意識をずらすわけです。

その上で、
もう一度自分の内側を見つめましょう。

ただ見つめるだけではなく、
次々と視点を向ける対象を変えて
「快」「不快」の仕分けをしながら見つめるのです。

すると、不愉快な気持ちに
満たされたはずの心の中にも、
「快」の感情を見つけ出すことができるかもしれません。

視点を、
自分の内側の一点に向けたまま
不愉快な気持ちを解消しようとしても、
なかなかうまくいきませんよね。

それは不愉快な気持ちとの
「対決」になってしまいますもんね。

だから、まずは外側へ意識を向ける。
そして、内側の感情を「快」と「不快」に仕分けする。

この対処法をとることで、
きっとあなたの中にある、
ほんのわずかにでもある
「快」の感情に意識が向いて、
うつ発作のつらさをやわらげてくれると思います。
 
<うつをやり過ごす50の方法>
 その24
『快と不快を仕分けする』
 


◆実践のコツ
フレームに対象物を入れて、シャッターを押す。
無理に「快」を見つけようとせず、たんたんとおこなうことで、
不愉快さから視点をそらすことができます。

◆使えるシチュエーション
職場で人ともめた時 / ミスをして自分が嫌になった時 / など

◆適用しやすいうつパターン
憂鬱 / 悲しみ / 怒り / 恐怖 /
 
 
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>