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他人の言葉や態度が気になる時には?

うつをやり過ごす50の方法

うつ病歴10年以上の人が書いた、ツラいうつをやり過ごすリアルな知恵


25.他人の言葉や態度が気になる時には?

~他人の言葉や態度が気になる時には?~
 
私たち「うつ発作」をもつ者たちは、
他人が自分をどう思っているのか、
とても気になってしまうのではないでしょうか。

特に職場のような
「評価」がハッキリと問われる場では
他人の言葉や態度に敏感に反応してしまいますよね。

つまり、

「気になって仕方がない」

わけです。

でも本当は、
他人が何を考えているのかは、
わからないですよね。

上司があなたに

「お前はダメだなぁ」

と言っても冗談かもしれませんし、
ひがんでいるのかもしれません。

同僚が、

「○○さん(あなたのこと)好きだなぁ」

と言ったら
本当に好意持ってくれて
いるのかもしれませんし
意味もなくただ口から出ただけかもしれません。

他人が何を考えているのかは、
どうしたって確かめられないですよね。

そこで、そのことを逆手にとってみましょう。

他人の言葉や態度が
どうしても気になってしまう時には、

ものすごく自分に「都合のいい想像」
 
をするのです。
 
職場で上司に

「お前はダメだなぁ」

と言われたら

「私に才能があるから私を育てようとしてるのは間違いないけど、どうしてこう素直じゃないんだろうなぁ。
 なるほど、マネジメントとはどういうものか私に教えてもらいたいに違いない。
 でもなかなか言い出せなくてこんな伝え方しかできないんだから、かわいい人だ。」

といった感じで、

恥ずかしくなるくらいの「都合のいい想像」
 
をしましょう。

“かもしれない”などは使わずに、
“断定口調”で想像するのが効果的です。

前向きにとらえなおそうとか、
本当にそう考えているんだと
思い込もうとすると、
逆に心に負荷がかかってしまうかもしれません。

あくまでも、

「人が何を考えているかは、絶対にわからない。だから思いっきり都合よく想像するぞ」

とタンタンと想像してください。

不思議なもので、タンタンと
本気で都合よく想像していると
意識がうつ発作からずれてきて
だんだんと他人の言葉や態度が
気にならなくなってきます。

普段からこういうクセをつけておくと、
自然と「都合よく」考えられるようになってもきます。

ただ、それをそのまま人に伝えると、
ただの嫌なヤツになる
可能性があるのでお気をつけください(笑)
 
<うつをやり過ごす50の方法>
 その25
『都合のいい想像をする』
 


◆実践のコツ
断定口調で、恥ずかしくなるくらい都合よく想像してください。
無理に前向きな想像をして信じ込もうとせず、タンタンと当たり前のように想像しましょう。
◆使えるシチュエーション
職場の人の言葉や態度が気になる時 / 嫌なことを言われた時 / など

◆適用しやすいうつパターン
憂鬱 / 悲しみ / 怒り / 恐怖 / 虚しさ /
 
 
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>