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初診で質問してみること

うつ病の病院選び、医者選び

よい病院にかかりたい、名医にかかりたい、失敗したくない。そんな方のために、うつ病経験者が具体的に解りやすく、うつ病の病院選び、医者選びのポイントを解説。


5.初診で質問してみること

~初診で質問してみること~
 
精神科、心療内科で、
はじめて診察を受ける時。
 
第一印象で判断せず
しっかりと患者さんからも、
質問をする必要があります。
 
精神的に苦しい状態なので、
しんどいところではありますが、
 
これをしなければ、
 
“サラッ”
 
と薬を出されて終わり、
ということがよくあるからです。
 
これでは、
このお医者さんが、
あなたにとっての名医なのかすら、
判断できませんよね。
 
では、
どんな質問をすると、
そのお医者さんの質や、
考え方がわかるのでしょうか?
 
一番わかりやすいのは、
 
『生活面』
 
についての、
質問をしてみることです。
 
初診では、
詳しく自分の状況を、
説明することになります。
 
それをお医者さんに、
踏まえてもらった上で、
 
・睡眠時間は十分足りているか?
 
・就寝時間、起床時間は適切か?
 
・食事の回数、タイミング、内容はどうか?
 
・その他、生活で気を付けた方がいい点はないか?
 
といった、
生活面のアドバイスを
求めてみましょう。
 
これに対して、
 
「人それぞれだからね」
 
「うーん、いいと思いますよ」
 
「常識の範囲内で気をつけて」
 
といった、
ボンヤリした返答だった場合。
 
そのお医者さんは、
患者さんのことをトータルに見ながら
うつ病治療をしていくという意識が
あまりないお医者さんでしょう。
 
その後も、
ただただ薬が処方されて終わり、
という診察が続く可能性が大きいです。
 
もちろん、
「その方が気が楽でいい」
という患者さんもいるでしょうから、
判断は患者さん次第です。
 
でもここで、
もし明確な返答をしてくれたなら。
 
今後も、
あなたの不安や疑問に、
真摯に対応してくれる可能性があるでしょう。
 
ただし。
 
しっかり返答をしてくれたとしても、
優しく答えてくれるとは限りません。
 
その内容や態度が、
 
断定的だったり、
批判的だったり、
頑固一徹だったりしたら、
 
ここも患者さん側の、
判断のしどころです。
 
それを、
 
「しっかり指導してくれそうだ」
「頼りがいがある」
 
と感じる人もいれば、
 
「恐い…」
「嫌な雰囲気…」
 
と感じる人もいるでしょう。
 
返答の内容と態度をみて、
この後も質問しやすいなぁと
あなたが思えたなら。
 
あなたが信頼できて、
相談しやすい人、
 
つまり、
あなたにとっての名医に
なってもらえる可能性があるでしょう。
 
心も体も調子が悪い中、
しかも初診でしんどいとは思いますが、
 
ぜひしっかり質問して、
お医者さんとあなたとの相性を
判断してみてください。
 
次回は、逆に、
 
『初診で質問しない方がいいこと』
 
について、
書いてみたいと思います。
 
 
<武田 涼 著>