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結局、同じ薬が処方される

うつ病の病院選び、医者選び

よい病院にかかりたい、名医にかかりたい、失敗したくない。そんな方のために、うつ病経験者が具体的に解りやすく、うつ病の病院選び、医者選びのポイントを解説。


10.結局、同じ薬が処方される

~結局、同じ薬が処方される~
 
うつ病で精神科や
心療内科に通っていると、
 
このまま通っていて
本当にいいのかな?
 
と不安になってしまうこと、
ありますよね。
 
しっかり薬を飲んでいるのに、
症状は停滞している。
 
会社からもらった
休養期間ももうすぐ終わりそう。
 
日々焦りがつのり、
毎日が不安でたまらない。
 
そこでお医者さんに、
その思いを正直に告げてみる。
 
ここでしっかり
話を聴いてくれない
お医者さんはもう論外ですが、
 
ていねいに、
ちゃんと聴いてくれた、
 
にもかかわらず、
結局同じ薬が処方される。
 
そんなことがあります。
 
患者さんからすると、
ガッカリしてしまいますよね。
 
ときには、
不信感を持ってしまうかもしれません。
 
しかし、
 
名医を見分ける方法にも
書きましたが、
 
抗うつには、
そんなに選択肢はありません。
 
お医者さんも、
出し惜しみしているわけではないのです。
 
悪と戦う、テレビの中の
ヒーロー、ヒロインのように、
 
小さな技から繰り出して
最後に必殺技をかける
 
という演出をしている
わけではありません。
 
いきなり必殺技を
繰り出しているのです。
 
だからこそ、
効果がなかなか現れないと、
次に打つ手がないというのも
あるのかもしれません。
 
もしくは、
まだ様子を見る時期だと
思っているのかもしれません。
 
いろいろな事情があるでしょう。
 
本来ならば、
話せる範囲でかまわないので、
 
お医者さんからその事情を
説明してくれれば助かるのですが、
 
そのようなお医者さんは、
なかなかいないでしょう。
 
だから、そんな時には、
患者さんの方から、
 
同じ薬を飲み続ける理由を
聴いてみることが大切です。
 
誠意あるお医者さんなら、
ちゃんと説明してくれるでしょう。
 
患者さんには、
話せない理由もあるでしょうが、
 
それならばそれなりに、
理由を説明してくれるはずです。
 
もし何も語らないようなら、
 
もしくは、
「じゃあ替えます」
とばかりに、
説明することもなく、
いきなり他の薬にしたとしたら。
 
それは、
その精神科、心療内科に
 
通いつづけるのか、
転院するのかどうかを、
 
患者さんが、
しっかり考えなければならない
ポイントになるでしょう。
 
 
<武田 涼 著>