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朝、仕事のプレッシャーを感じる時には?

うつのまんま仕事をこなす技術

うつ病を抱えたまま働く人のための仕事術を、1日1個身につけられるワークブック。


Day2.朝、仕事のプレッシャーを感じる時には?

~朝、仕事のプレッシャーを感じる時には?~
 
Day1の
「何となく達成したことリスト」で、
心がジワっと起動したとしても。
 
まだパソコンの起動スイッチには手が伸びない。

パソコンの向こう側には
無限のコミュニケーション、
無限の仕事が待ち構えている。
 
起動スイッチを押せば、
それらがたちまちあの
リングの“貞子”のごとく、
ヌルりと自分に襲いかかって
くるようなプレッシャーを感じてしまう…。

もしそんな風に感じるなら。
 
熱い風呂がまだ十分に
薄まっていないということかもしれません。
 
火傷しないように、
もうちょっとお風呂を薄めましょう。

“貞子”も結構いいヤツと思えるくらいまでに。

あなたの仕事に「手で書く作業」ってありますか?
 
もし無ければ、今日の帰りに
買って帰るものを書き留めるだけでもかまいません。

実は、自分の心を徐々に
動かしていくには『手で書く作業』がオススメ。
 
パソコンで入力できるものも、
朝はあえて手で書きましょう。

休暇願いや交通費の清算など
まだデジタル化されていなければ、
朝、手で書くための作業としてとっておくのもいいですよね。
 
出来るだけ頭を使わずに、
機械的に書けるものから始めるのがコツ。

それで少し心と体が動いてきたら、
今度は「書類の下書き」をしてみましょう。

このあと送る予定だったメールや
企画書の内容など、
業務で作る予定の文章や書類を、
手書きで「下書き」していくのです。

この段階になってくると
パソコンの中を見たり、
インターネットで調べたい事柄も
チラホラ出てきます。

これを10分、15分と続けていくと、
段々と「パソコン立ち上げた方が早いな」
という気分になってきます。

そう、“貞子”の手を借りようかな、
という気持ちになってくるのです。

 
ここで初めて
パソコンの起動スイッチを押すわけです。

すでにパソコンやインターネットで
やる作業も決まっていますし、
スムーズにいつものデスクワークに移行できます。

さらに、もう一工夫で、
 
「練り消し」
 
を、起動スイッチに載せるのもアリです。

押した時の感触が、たまらないからです(笑)

あなたもどうですか?練り消し。

「あ~…」と、練り消しの快感に
酔いしれながら仕事を始めるも
なかなかイイものですよ。

●アクションプラン
・出来るだけ頭を使わずに手で書く作業をする。何でもいいので手で書く。

・業務メールや企画書など、業務の本流作業の「下書き」を手書きする

・退社する前に、明日の朝用の「手書き作業」を残してから退社する。
 
<うつのまんま仕事をこなす技術>
 Day2.
『朝は、手書きの作業から始める
 
  
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>