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私がうつ病を克服した経験

私がうつ病を克服した経験

私が、いかにしてうつ病を自分で克服したのか。 自らのうつ病克服方法を語る、体験記です。


1.うつ病になるまで

~私が、うつ病を克服した経験~
 

はじめまして。
高木慶子と申します。

私は、30代の女性です。
過去に三度の大きなうつ病を体験しました。

現在は、無事にうつ病を克服して、
再発の気配もまったくない中、
穏かな社会生活を送っています。

今回は、そんな私がどのようにして
うつ病を克服できたのかを
書かせていただきたいと思います。

このように皆様のお役に立てる機会を
いただきまして本当に光栄に思っています。

三度とも、試した方法が違いますので、
一つずつ順を追って
ご紹介していきたいと思います。

一度目は、投薬治療によって。
二度目は、主に心理カウンセリング。

そして三度目は、
心を強くする習慣を身につけるという
まったく新しい方法でした。

一度目、二度目は、残念ながら、
回復後にすぐ再発してしまいました。

ですので、克服という意味では、
三度目がそれにあたると思います。

まずは、私がうつ病になった経緯を
ご紹介しながら、順を追って
克服の流れをご説明したいと思います。

私は、もともと
とても貧しい家庭に育ち、
家に帰ると電気も止まり真っ暗な中で
生活するような経験もあったためか、
とても恐怖心が強い性格になっていました。

引っ込み思案でおどおどしているのに、
急に怒り出してヒステリーをおこし、
周囲の人を驚かせることもありました。

何となく、生きるのがつらかったのです。

そんなある日、
契約社員として就職した会社で、
親会社へ出向して欲しいと頼まれました。

いざ出向してみると、
そこはとても独特の雰囲気の職場でした。

子会社から出向してきた人間、
しかも契約社員ということから、
かなり見下した態度で皆が私に接してきました。

かなり驚いたのですが、
それくらいは我慢しようと思っていました。

でも、段々と仕事量が増えていき、
気がつくと私だけ夜中までポツンと
残業していることが増えました。

私だけ泊って仕事をすることもありました。

土日に対応しなければならない仕事も、
私に割り振られるようになってきました。

元の会社の総務に相談したところ、
熱心に相談に乗ってくださったのですが、
相手が親会社ということで
なかなか強くは抗議できなかったようです。

私自身も、その職場の雰囲気の中で、
親会社の上司に直接、仕事の量を
減らして欲しいとはなかなか言い出せませんでした。

これも私が気が弱いせいだ。
もしかしたら不愉快な気持ちが
顔に出てしまい皆を怒らせているのかもしれない。

そう考えて、
気持ちよく仕事をできるように
自分の考え方を変えようと努力しました。

そんな努力もむなしく、1年が経つ頃、
私は毎日悪い夢を見るようになりました。

次第に下痢をする日が増え、
食事ができなくなってきました。

何とか会社には行っていましたが、
ついにある朝動けなくなり
無断欠勤してしまったのです。

元の会社から連絡があり、
状況を説明したところ、
すぐに精神科にかかるように言われ、
大きな精神病院で初めての受診をしたのです。

診断結果は、うつ病で、
1ヶ月の自宅療養が必要ということでした。

ここから私とうつ病との
長い付き合いが始まったのです。

 
  
<高木慶子 著>